京野菜中心の野菜セットを構想している時、うぐいす菜という京都伝統の野菜があるのを知りました。羽根つきの羽根のようなかわいらしい野菜だったので、栽培しようと決めました。ところが、京都の伝統野菜としてのうぐいす菜は保存圃という特別の畑(農家)で採種されていて手に入りません。ネットでいくつかの種を取り寄せたところから面白いことが分かってきました。信州では春の小松菜をうぐいす菜といいます。山東菜のうぐいす菜もありました。関西ではカブのうぐいす菜の種が売られていました。まるで本名と愛称2つの名前を持っているようです。昔は、春が、そして青菜が待ち遠しかったのですよね。だから、うぐいすが姿を現す頃に出てくる菜っ葉をうぐいす菜と名付けて愛おしんだのだと思いませんか。そんなうぐいす菜を自家採種して自分だけの野菜にしていきたいと願うようになりました。どの本名を持ったうぐいす菜から採種しましょうかしら。